
ブラックジャックにはベーシックストラテジーと呼ばれる基本戦略表が存在します。
世界中のギャンブラーたちによって作られた戦略表のようなものなのですが、これを理解しておくと初心者の方でも安心してブラックジャックをプレイできるかと思います。
今回はブラックジャックのベーシックストラテジーとその注意点について解説していきたいと思います。
目次
ブラックジャックのルールについて
まずは、ブラックジャックのルールについて簡単に触れておきましょう。
ブラックジャックではディーラーとプレイヤーにカードが配られ、その合計値が「21」に近いほうが勝ちになります。
なるべく21に近づけていき、21を超えないようにカードを引くというのがブラックジャックの基本になります。
ブラックジャックの基本的な流れは、以下の通りです。
ステップ1 | ディーラーとプレイヤー全員に2枚ずつカードが配られる |
ステップ2 | 自分のカードの合計値が21に近づくよう、カードを追加するか、追加しないかを決めていく |
ステップ3 | カードの合計値が21を超えてしまった場合、その時点で負けが確定する |
ステップ4 | プレイヤーはカードの合計値が21を超えない限り、好きなだけカードを追加できる |
ステップ5 | ディーラーはカードの合計値が17を超えるまでカードを追加する |
ブラックジャックのカードの数え方
ブラックジャックではカードに表示されているナンバーそのままに数えるものもあれば、そうではないものもあり、カードの数え方が特殊です。
ブラックジャックをプレイするのであれば、カードの数え方についてもきちんと理解しておきましょう。
基本的に覚えるべきカードの数え方は以下の3パターンになります。
2から9までのカード | そのままのナンバーとして数える |
10と絵札(J、Q、K)のカード | 10として数える |
A(エース)のカード | 1か11として有利なほうで数える |
これらの基本をしっかりと押さえた上で、ベーシックストラテジーを活用していきましょう。
ブラックジャックのベーシックストラテジーの内容とは?
先でもお話ししましたように、ブラックジャックのベーシックストラテジーというのは世界中のギャンブラーたちによって作られた基本戦略表です。
さっそくですが、その具体的な内容について見ていきましょう。
基本戦略表ということで表形式で情報がまとめられているのですが、表内の文字はそれぞれ以下のような意味合いになります。
〇H(Hit・ヒット)=カードを引く
〇S(Stand・スタンド)=カードを引かない
〇DD(DoubleDown・ダブルダウン)=掛け金を2倍にしてカードを引く
〇SP(Split・スプリット)=2枚のカードを2つのハンドにわける
〇H/SU(Surrender if able to,otherwise hit・降伏できなければヒット)=掛け金の半額でゲームを降り、できなければカードを引く
自分のハンドがハードハンドの場合
ディーラーのアップカード | ||||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8以下 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
9 | H | DD | DD | DD | DD | H | H | H | H | H |
10 | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | H | H |
11 | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | H |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H/SU | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H/SU | H/SU | H/SU |
17以上 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
自分のハンドがソフトハンドの場合
ディーラーのアップカード | ||||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A-8
A-9 A-10 |
S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A-7 | S | DD | DD | DD | DD | S | S | H | H | H |
A-6 | H | DD | DD | DD | DD | H | H | H | H | H |
A-5 | H | H | DD | DD | DD | H | H | H | H | H |
A-4 | H | H | DD | DD | DD | H | H | H | H | H |
A-3 | H | H | H | DD | DD | H | H | H | H | H |
A-2 | H | H | H | DD | DD | H | H | H | H | H |
自分のハンドがスプリットの場合
ディーラーのアップカード | ||||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A- A
8-8 |
SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP |
10-10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
9-9 | SP | SP | SP | SP | SP | S | SP | SP | S | S |
7-7 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
6-6 | H | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H | H |
5-5 | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | DD | H | H |
4-4 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
3-3
2-2 |
H | H | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
このように自分のハンドが「ハードハンド」なのか、「ソフトハンド」なのか、「スプリット」なのかによって変わってきます。
ブラックジャックでベーシックストラテジーが使える条件とは?
ブラックジャックで定番のベーシックストラテジーなのですが、実は使える条件というものがあります。
それが以下の2点です。
〇6Deck(ジョーカー除く52枚✕6デッキ)
〇ディーラーがソフトハンド「17」でスタンド
条件と言われると不安になる方もいるかもしれませんが、実は「6Deck(ジョーカー除く52枚✕6デッキ)」と「ディーラーがソフトハンド「17」でスタンド」という条件はブラックジャックにおけるポピュラーなルールになります。
つまり、一般的なブラックジャックであれば最初からベーシックストラテジーを使う条件が揃っているということです。
ちなみに、オンラインカジノでは6Deckではなく、8Deckとなっていることも多いのですが、誤差が出る程度でまったく使えなくなるわけではないようです。
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使うメリットとは?
ブラックジャックというのはカジノゲームの中でも、もともと高い還元率を誇ります。
普通にプレイしていてもそれなりに結果が期待できるのですが、ベーシックストラテジーを活用することによって還元率がさらに高まります。
先でご紹介した表は丸々覚える必要はありませんし、実際に表を見ながらブラックジャックをプレイするということもできます。
そのため、初心者の方でも簡単に実践できますし、ベーシックストラテジーを実践できるということはその分、初心者の方でも結果に期待ができるということでもあるのです。
もちろん、ベーシックストラテジーを使ったからといって絶対に勝てるとは限りませんが、運だけで勝負するよりは結果に期待が持てます。
これがベーシックストラテジーにおけるメリットなのです。
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使う上での注意点
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使う上では、以下の2点に注意しておきましょう。
〇最後まで徹底すること
〇インシュランスを基本的に使わないこと
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
最後まで徹底すること
シンプルなことですが、ブラックジャックでベーシックストラテジーを使うのであればそれを最後まで徹底することが大切です。
簡単なことに思えるかもしれませんが、負けが続いてしまったときに途中でやめてしまう方は少なくありません。
負けが続いたとしても、不安になる気持ちを抑えて、最後まで徹底することが結果につながってきます。
インシュランスを基本的に使わないこと
ブラックジャックにはディーラーのアップ・カードが 「A」 のときに、プレイヤーが加入できる保険があります。
これをインシュランスと呼ぶのですが、インシュランスではディーラーにブラックジャックが完成した場合に限り、保険金に対して2倍の配当が付き、それ以外のときには保険金が没収されます。
一見するとお得な選択肢に思えるかもしれませんが、ナチュラルブラックジャックが成立する可能性は30%ほどと低く、期待値は高くありません。
基本的には使わないようにしておいたほうがいいでしょう。