
ポーカーはカジノゲームのひとつで、カードを使った心理戦を特徴とするゲームになります。
ポーカーをプレイする上では「役」というものをきちんと理解しておく必要があります。
今回はポーカーの役の種類や強さについてお話ししていきたいと思います。
目次
そもそもポーカーとは?
ポーカーの役の話をする前に、そもそもポーカーとはどのようなゲームなのかについても簡単に触れておきましょう。
ポーカーは先でも触れましたように、カードを使ったゲームです。
プレイヤーたちはハンドを作って役の強さを競うのですが、その中での心理戦が大きな特徴となっています。
運で強いカードをそろえるカードゲームのように思えますが、他のプレイヤーの賭けたチップの数や表情からハンドの強さを推測するのもポーカーの醍醐味です。
基本的にポーカーはだいたい2人から10人くらいでプレイすることになり、必要なのは52枚のトランプのみです。
ポーカーにもいろいろな様式や種類がありますので、プレイするポーカーの様式や種類によってトランプにジョーカーを含むことがありますが、ポーカーの中でも定番となっているテキサスホールデムではジョーカーは含みません。
ちなみに、ポーカーには以下のような様式や種類のものがあります。
クローズド・ポーカー
〇ファイブカード・ドロー
〇デュース・トゥ・セブン
〇バドージ
スタッド・ポーカー(オープン・ポーカー)
〇セブンカード・スタッド
〇ファイブカード・スタッド
〇ラズ
フロップ・ポーカー
〇オマハ・ホールデム
〇ショートデッキ・ホールデム
世界的な定番となっているテキサスホールデムはフロップ・ポーカーのひとつになります。
もちろん、これらのどれにも属さないインディアン・ポーカーなどの種類もあり、その種類は細かく見ていくと100種類以上あるとも言われています。
日本ではポーカーを含めてカジノゲーム全般があまり馴染みのないものかもしれませんが、ポーカーは世界中でプレイされているカジノゲーム、カードゲームになります。
そのため、それぞれの地域によっていわゆるローカルルールのようなものが形成されているケースも多いそうです。
ポーカーの役とは?その基本について
ポーカーのルールでは、2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K・Aの順でカードが強くなります。
つまり、ポーカーでは2がもっとも弱いカードで、A(エース)がもっとも強いカードということになります。
基本的にこれはどのポーカーのルールにも共通しているものと考えてOKです。
また、カードにはダイヤ、ハート、スペード、クローバーという4種類のマーク(スート)がありますが、このマーク(スート)の強さに関してはどれも同じです。
そのため、マーク(スート)の強さを考える必要はありません。
ポーカーの勝敗はそれぞれのプレイヤーのハンドの役の強さで判断していくことになります。
役というのは持っているカードの組み合わせのことで、ポーカーのルールで決められているカードの組み合わせと同じようにハンドをそろえることができたら、「役がそろう」といった表現をします。
次で詳しく触れていきますが、役にもいくつか種類があり、確率的に組み合わせるのが難しい役ほど強い組み合わせという風に考えていきます。
もし役が同じだったときには、それぞれのカードの強さが判断基準に加わることになります。
簡単に言ってしまうと、より強いカードでより強い役をそろえることができれば、それがもっとも強いハンドということになります。
ポーカーの役における種類と強さについて
ポーカーの役における種類と強さについて、より詳しく見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、もっとも弱い役がハイカードで、もっとも強い役がロイヤルストレートフラッシュです。
もっとも弱い役であるハイカードからもっとも強い役であるロイヤルストレートフラッシュまでは以下のような順位になっています。
強い役ほどハンドがそろい確率も低くなります。
〇ハイカード
〇ワンペア
〇ツーペア
〇スリーカード
〇ストレート
〇フラッシュ
〇フルハウス
〇フォーカード
〇ストレートフラッシュ
〇ロイヤルストレートフラッシュ
それぞれの手役について見ていきましょう。
ハイカード
何もそろっていない状態、他に役のない状態を指します。
もっとも弱い役で、日本だと「ぶた」と呼ばれることもあります。
もしハイカード同士の勝負になった場合には、より強い数字を含むハンドのほうが勝ちということになります。
ワンペア
名前の通り、1個ペア(同じ数字2枚)がある+キッカー3枚の状態です。
ワンペアは同じ数字を2枚そろえるだけなので比較的成立しやすく、引き分けになることも頻繁にあります。
そのため、ワンペアではどの数字でペアを作るかがポイントになってきます。
ただ、そもそもワンペアは決して強い役ではないので、積極的にカードを交換したほうがいいでしょう。
3枚カードを交換した場合だとツーペアになる確率は16.0%、スリーカードになる確率は11.4%、フルハウスになる確率は1.0%、フォーカードになる確率は0.3%、2枚カードを交換した場合だとツーペアになる確率は17.2%、スリーカードになる確率は7.8%、フルハウスになる確率は0.8%、フォーカードになる確率は0.1%だと言われています。
ツーペア
名前の通り、同じ数字2枚(ペア)が2組ある+キッカー1枚の状態です。
残り1枚を交換すると8.5%でフルハウスになるので、早い段階でツーペアが成立している場合には積極的にカードを交換するといいでしょう。
もしツーペア同士で引き分けとなった場合には、ペアになった数字が大きいほうが勝利となります。
それでも決まらなければ最後の1枚で決着をつけることになります。
スリーカード
こちらも名前の通り、同じ数字のカードが3つある+キッカー2枚の状態です。
ストレート
連番で5枚の状態を指します。
スーツ(マーク)に制限はありません。
ただし、カードの強さをまたぐことになる「K、A、2」のような連番は認められませんので注意しておきましょう。
フラッシュ
ダイヤが5枚、ハートが5枚、スペードが5枚、クローバーが5枚という風にそれぞれで同じスーツ(マーク)が5枚そろった状態です。
フルハウス
同じ数字3枚と他に同じ数字が2枚そろっている状態です。
フルハウスは初手がワンペア、ツーペア、スリーカードのいずれからでも成立確率が十分にあるため、比較的そろえやすい役だと言われています。
実際にフルハウスは比較的出やすいので、最後にハンドを見せ合ったときにフルハウスでかぶることもあります。
その際には3枚のそろったほうの数字が大きいほうのプレイヤーが勝ちとなります。
フォーカード
同じ数字4枚+キッカー1枚の状態です。
フォーカードは「フォー」「フォー・オブ・ア・カインド」と呼ばれることもあります。
ストレートフラッシュ
名前の通り、ストレートでかつフラッシュの状態です。
1種類のスーツ(マーク)で5枚連番の状態を指します。
ただし、「K、A、2」というような連番は認められません。
ロイヤルストレートフラッシュ
A、K、Q、J、10のストレートで、かつダイヤが5枚、ハートが5枚、スペードが5枚、クローバーが5枚という風に1種類のスーツ(マーク)でそろっている状態です。
ポーカーにおいて、もっともそろう確率が低く、それでいて最強の手役になります。