オンラインカジノは課税対象!確定申告で必要なもの

オンラインカジノを含めてギャンブルにあまり確定申告のイメージがないという方も多いでしょう。
ただ、オンラインカジノも課税対象ですし、オンラインカジノで稼いだ金額によっては確定申告が必要になります。

オンラインカジノで稼いだお金は一時所得で課税対象になる

オンラインカジノなどのギャンブルで稼いだお金は「一時所得」として分類され、課税対象となります。
一時所得というのは、国税庁のホームページによると以下のような概要となっています。

一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。

やや難しい表現なのですが、簡単に言ってしまうと一般的な会社員の方がもらっているようなお給料や事業者が生み出す利益などではなく、突発的に手にすることになったお金のことです。
一時所得としては国税庁のホームページにて以下のようなものが挙げられています。

  1. 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。)
  2. 競馬や競輪の払戻金(営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます。)
  3. 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等
  4. 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものを除きます。)
  5. 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等
  6. 資産の移転等の費用に充てるため受けた交付金のうち、その交付の目的とされた支出に充てられなかったもの

これでだいぶイメージはしやすくなったかと思います。

ギャンブルと確定申告が結びつかない理由

オンラインカジノはいわゆるギャンブルの一種なのですが、ギャンブルと確定申告が結びつかないという方も多いのではないでしょうか?
実際に、これまでいろいろなギャンブルをしてきたものの、一度も確定申告をしていないという方も少なくはないかと思います。
今でもオンラインカジノを含めてギャンブルに関しては勝ち負けや攻略法などの話ばかりで、税金の話はほとんど見聞きしません。
おそらくこれまで競馬やパチンコなどの税金に関してはかなり見逃されていた部分があるかと思います。
なぜかというと、勝ち金を現金で受け取ることがあったからです。
銀行などの口座へ入金される形であればわかりやすく記録が残りますが、今の時代だと手渡しの現金が記録にも残らず一番わかりにくいのです。
もちろん、購入から受け取りまでをすべてオンラインでおこなっている場合、TwitterやYouTubeなどで大きな金額を当てたことを公言している場合にはすぐにバレてしまうでしょうが、黙って現金のやり取りをする分には税務署側もお金の流れを正確に把握できないのが現状です。
その結果として、今の今まで見逃されてきた方が大勢いるわけです。
それがそのままギャンブルと確定申告が結びつかない理由にもなっています。

オンラインカジノは税務署にバレやすいギャンブル

先ではギャンブルと確定申告が結びつかない理由についてお話ししましたが、その一方でオンラインカジノは他のギャンブルと比べても税務署にバレやすい傾向にあります。
なぜかというと、オンラインカジノの勝金の受け取りは銀行振込など記録に残る方法に限られてしまうからです。
記録に残るのであれば、税務署側も簡単にお金の流れを把握できます。
本来納税しなければいけないのにそれをせずに放置していると、あえて寝かせてからより多くの税金を搾り取ろうとするでしょう。
それでなくとも今はすべての国民が無駄に税金を払っている状況なのですから、これ以上無駄な税金をとられないようにきちんと確定申告をおこなうようにしましょう。
ちなみに、最近では国が何でもオンラインで管理したがりますが、それは記録を残すことによってお金も含めて国民の事細かな動きをすべて把握しようとしているからです。

オンラインカジノの一時所得の計算について

オンラインカジノの一時所得の計算については、以下のような計算式を使っていきます。

一時所得=収入金額―支出金額―特別控除額 (最高50万円)

これらの一時所得のうち、課税対象額は2分の1となります。
一般的には会社員の方であれば年間利益が90万円以下であれば、それ以外の方は年間利益が50万円以下であれば確定申告は必要ないと言われています。
特に、会社員の方の場合には勤務先が年末調整をおこなうことで年間納税額の精算をおこないますが、もしオンラインカジノで90万円以上の利益を出したときには自分自身で確定申告をおこない、納税する必要が出てきます。

確定申告の時期や場所について

確定申告の時期はご存知の方も多いでしょうが、毎年2月16日から3月15日までの1か月間になります。
居住地を管轄している税務署が申告会場となりますが、国税庁ホームページの「確定申告書作成コーナー(e-Tax/国税電子申告・納税システム)」を利用すれば、パソコンやスマートフォンからでもオンライン上で申告書類の作成や提出をすることができます。
「確定申告書作成コーナー」の利用にあたっては事前に税務署でIDとパスワードを発行してもらうか、マイナポータルアプリに対応したスマートフォン、もしくはICカードリーダライタとマイナンバーカードが必要になるので、人によっては思っている以上にハードルが高いかと思います。
それでも夜間しか時間が取れない方や期間中の混雑を避けたい方は、自宅から電子申告をするほうが便利ではあるかもしれません。
ちなみに、確定申告の時期になると税理士さんがボランティアで相談に乗ってくれるようなケースもありますし、無料の確定申告相談会という形でそのまま書類の作成から提出までをおこなってくれることもあります。
自分で確定申告するのに自信がない方は積極的にこういったものを活用していきましょう。

確定申告で必要になるもの

確定申告をおこなう前に、正確な計算や申請に必要な書類を揃えておく必要があります。
具体的には、以下のようなものが必要になります。

〇支払調書
〇源泉徴収票
〇必要経費(支出)がわかる書類
〇マイナンバーカードまたは番号確認書類、本人確認書類

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

支払調書

支払調書はオンラインカジノ側がプレイヤーに支払いをおこなったことを証明する書類で、年末年始頃にそれぞれのオンラインカジノのサポートへ依頼をすれば送付してもらえる場合もあります。
ただし、対応はそれぞれのオンラインカジノによってかなり差があります。
その場合には自分で収支を記録したノートやExcelファイルなどを用意しましょう。

源泉徴収票

源泉徴収票は1年間に会社から支払われた給与などの金額と支払った所得税の金額が記載された書類です。
毎年12月頃に会社から配布されるかと思いますので、なくさずに保管しておきましょう。

必要経費(支出)がわかる書類

オンラインカジノで負けたときの支出は計算に含むことはできません。
ただ、それ以外で経費になるものがあれば、クレジットカードの利用明細書や電子決済サービスの入金履歴などを用意しておきましょう。

マイナンバーカードまたは番号確認書類、本人確認書類

確定申告にはマイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知書など、個人番号がわかるものが必要です。
マイナンバーカードを持っていない方が税務署で直接申告をする場合には、運転免許証や保険証などの本人確認書類も必要です。

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